※本情報は解説作成時点のもので、閲覧時点では法改正等により情報が変更になっている場合がございます。あらかじめご理解いただければ幸いです。
正解は「E:単独の出来事の心理的負荷が「弱」である複数の出来事が関連なく生じている場合、原則として全体評価は「中」又は「弱」となる。」です。
複数の出来事が心理的負荷に与える影響は、関連性や強度によって評価が変わりますが、弱い出来事だけの場合は原則として全体評価も弱めに判断されます。
この記事では、社会保険労務士試験(令和5年・第55回)で出題された択一式 問1「心理的負荷による精神障害の認定基準」について、試験対策の観点からわかりやすく解説します。
心理的負荷の全体評価の考え方
複数出来事の心理的負荷=関連性と強度で総合評価
「心理的負荷による精神障害の認定基準」(平成23年基発1226第1号)では、複数の出来事がある場合、個別の心理的負荷の強度だけでなく、それらが関連しているかどうかや後発出来事の影響も考慮して全体評価を行います。単独で弱い出来事のみの場合は、原則として全体評価も弱めに判断されます。
各選択肢のポイント
- A:正しい。複数出来事のうち1つでも「強」であれば、全体評価も「強」となる。
- B:正しい。関連する複数出来事がある場合、後発出来事の内容・程度によって全体評価が「強」または「中」となる。
- C:正しい。単独「中」の複数出来事が関連なく生じている場合、全体評価は「中」又は「強」となる。
- D:正しい。単独「中」と単独「弱」の出来事が関連なく生じている場合、原則として全体評価は「中」となる。
- E:誤り(正解)。単独「弱」の複数出来事が関連なく生じている場合、原則として全体評価は「中」又は「弱」とされるため、この記述は正確でない。
問われているポイント
この問題では、複数の心理的負荷出来事の全体評価のルールを正確に理解しているかが問われています。個別評価の強度、出来事の関連性、後発出来事の影響を区別して覚えることが重要です。
気を付けてほしい点(勘違いしやすいポイント)
- 全体評価は単に最大の強度を見ればよいわけではなく、関連性や後発出来事も考慮する
- 単独「弱」の出来事だけでも、複数あれば全体評価は「中」になる可能性がある
- 心理的負荷の評価は形式的なルールだけでなく、実務的判断が加わる
補足
社労士試験では、認定基準の条文・通知文と全体評価ルールを整理して覚えることが得点につながります。
社会保険労務士試験での出題パターン
心理的負荷分野では、複数の出来事の評価、関連性の考え方、後発出来事の取り扱いなどが繰り返し問われます。条文の文言と運用上の解釈の違いを押さえておくことが重要です。
この知識が使われている問題
まとめ
- 複数の出来事が心理的負荷に与える影響は、関連性や後発出来事の内容で判断
- 単独「弱」の複数出来事だけの場合、原則として全体評価は「中」又は「弱」となる
- 条文・通知文の原文理解と全体評価ルールの整理が得点につながる