※本情報は解説作成時点のもので、閲覧時点では法改正等により情報が変更になっている場合がございます。あらかじめご理解いただければ幸いです。
正解は「E:65歳以後の在職老齢年金の仕組みにおいて、在職中であり、被保険者である老齢厚生年金の受給権者が、66歳以降に繰下げの申出を行った場合、当該老齢厚生年金の繰下げ加算額は、在職老齢年金の仕組みによる支給停止の対象とはならない。」です。
在職老齢年金の支給停止は基本的年金部分にのみ適用され、繰下げ加算は対象外となります。
この記事では、社会保険労務士試験(令和6年・第56回)で出題された択一式 問9「老齢厚生年金・在職老齢年金・繰下げ加算」について、試験対策の観点からわかりやすく解説します。
在職老齢年金と繰下げ加算の関係
繰下げ加算は在職老齢年金の支給停止対象外
65歳以降の老齢厚生年金受給者が在職中に繰下げ申出を行った場合、老齢厚生年金本体は在職老齢年金の支給停止の対象となりますが、繰下げ加算部分は支給停止されません。これにより、繰下げによる増額分は確実に支給されることになります。
各選択肢のポイント
- A:誤り。2以上の種別の被保険者期間は特別支給の老齢厚生年金の支給要件において合算可能。
- B:誤り。平均標準報酬額の算出においても、2以上の種別の期間は合算されて計算される。
- C:誤り。特別支給の老齢厚生年金に定額部分が加算される条件や計算方法が異なる。
- D:誤り。高年齢求職者給付金による老齢厚生年金の支給停止の仕組みは正しいが、問題文との整合性で誤りとなる。
- E:正しい。在職老齢年金の支給停止の対象は基本年金部分であり、繰下げ加算は支給停止されない。
問われているポイント
この問題では、在職老齢年金の支給停止の対象範囲と繰下げ加算の扱いを正確に理解しているかが問われています。在職中での繰下げ申出による加算分が支給停止されないことを押さえましょう。
気を付けてほしい点(勘違いしやすいポイント)
- 在職老齢年金の支給停止は老齢厚生年金の基本部分のみ
- 繰下げ加算は支給停止の対象外
- 2以上の種別の被保険者期間の合算と特別支給の計算を混同しない
補足
社労士試験では、在職老齢年金の仕組みと繰下げ加算の関係を明確に理解しておくことが得点につながります。
社会保険労務士試験での出題パターン
老齢厚生年金、在職老齢年金、繰下げ加算、特別支給の老齢厚生年金の計算方法など、給付増減の仕組みや支給停止の対象範囲に関する理解が問われる出題が繰り返されます。条文と運用を整理して覚えることが重要です。
この知識が使われている問題
まとめ
- 在職老齢年金の支給停止は基本年金部分のみ
- 繰下げ加算は支給停止対象外で確実に支給される
- 複数種別の被保険者期間の合算と特別支給の計算を整理して理解する
この解説で理解すべき用語