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あらかじめご理解いただければ幸いです。
「年末調整って毎年なんとなく書類を出しているけど、実際は何をしているの?」「確定申告とどう違うの?」そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
この章では、年末調整の基本の仕組みから、なぜ必要なのか、どんな控除があるのかまで、FPの先生と生徒の会話形式でわかりやすく解説します。年末調整を正しく理解して、毎年「損をしない」ための知識を身につけましょう。
年末調整ってそもそも何?
生徒
先生、年末調整って毎年会社に書類を出してますけど、結局何をしてるんですか?
先生
年末調整とは、簡単に言うと「1年間の所得税の過不足を調整する手続き」です。
給与所得者は毎月の給料から所得税が天引きされています。これは「源泉徴収」と呼ばれる仮の税額です。 年末になると1年間の収入や控除が確定するため、「本来払うべき税額」と「すでに天引きされた税額」の差を精算するのが年末調整です。
- 源泉徴収=毎月の仮の税金
- 年末調整=1年の終わりに正確な税金を計算して清算
年末調整=1年分の税金を正確に計算して清算する作業です。仮払い(源泉徴収)と本来の税額を比較して、払いすぎた分は戻ってきます。
なぜ年末調整が必要なの?
生徒
でも、なんで年末に調整する必要があるんですか?
先生
所得税は「1年間の収入」と「控除の合計」で決まる税金だからです。毎月の源泉徴収だけでは正確な税額がわからないんですよ。
具体的には、次のような場合に年末調整で調整が必要です。
- 途中で結婚・出産して扶養家族が増えた
- 生命保険料や地震保険料を支払った
- 住宅ローン控除の適用を受ける
年末調整は、1年間の家族構成や支出の変化を反映させて「その人にとって正しい税額」に修正するために行われます。
年末調整と確定申告の違い
生徒
確定申告も税金の手続きですよね?違いは何ですか?
先生
確定申告は自分で税金を申告する手続き、年末調整は会社があなたの代わりに行ってくれる手続きです。
- 年末調整=会社がまとめて行う
- 確定申告=本人が自分で申告
目的はいずれも「1年分の税金を正確に計算すること」です。
比較表
| 項目 | 年末調整 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 対象者 | 給与所得者(会社員・公務員) | 自営業、副業がある人など |
| 手続きする人 | 会社が代理で行う | 本人が税務署に申告 |
| 時期 | 12月頃 | 翌年2月16日~3月15日 |
| 内容 | 所得税の精算(給与分) | 全ての所得を合算して税額を確定 |
- 副業や不動産収入がある
- 医療費控除を受けたい
- 住宅ローン控除の初年度
などの場合は、年末調整ではなく確定申告が必要です。
年末調整で提出する主な書類
- 扶養控除等申告書:配偶者や子どもなど扶養家族を記入
- 保険料控除申告書:生命保険・地震保険などの控除証明書を添付
- 住宅借入金等特別控除申告書:住宅ローン控除(2年目以降)に必要
生徒
書類って多くて面倒ですね…。
先生
それだけ節税チャンスがあるということです。控除を正しく申告すれば、税金が戻りますよ。
書類は「税金を減らすチケット」です。控除証明書は期限内に提出して節税チャンスを逃さないようにしましょう!
年末調整で受けられる主な控除
- 扶養控除
- 配偶者控除・配偶者特別控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 住宅ローン控除(2年目以降)
控除=「課税対象を減らす制度」です」。所得が減れば、税率に応じて節税につながります。
まとめ|年末調整を“味方”にして損を防ごう
- 年末調整=1年の税金を確定させる重要な手続き
- 控除の仕組みを理解すれば、手取りアップに直結
- 「会社任せ」にせず、自分の税金を把握することが大切
生徒
今まで何となく提出してましたが、少し反省です…。
先生
これからは大丈夫。年末調整を“味方”にすれば、毎年の家計が変わりますよ!
次章では、年末調整で特に重要な「年末調整で特に重要な控除の種類と節税効果を最大化する方法」を詳しく解説します。
先生
いかがでしたでしょうか。今回のコラムが、制度やお金について考えるきっかけになっていれば幸いです。お金や働き方の悩みは、制度そのものよりも「誰に相談したらいいか分からない」ことが一番の不安になりがちですよね。 私たちはキャリアや働き方に悩む方が、自分らしい選択をできるよう支援する活動も行っています。もし「今の働き方、このままでいいのかな?」と感じたら、お気軽にご相談お待ちしています!

