源泉徴収票の見方と来年の節税計画の立て方

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あらかじめご理解いただければ幸いです。

年末調整が終わると、会社から渡されるのが「源泉徴収票」。。。でも、実際に中身をじっくり見たことはありますか?この書類には、あなたの1年分の収入や税金の情報、そして「節税のヒント」がぎっしり詰まっています。 この章では、源泉徴収票の読み方から、来年の節税計画を立てる具体的なステップまで、先生と一緒に徹底解説していきます。

1. 源泉徴収票って何?どこを見ればいいの?

生徒 生徒

先生、この紙(源泉徴収票の事)って毎年もらうけど、数字ばっかりで正直よくわからないです…。

先生 先生

源泉徴収票は、1年間の「給与」「控除」「税金」のまとめ表です。 つまり、あなたの所得と税金の“通信簿”なんですよ。

会社があなたの代わりに国へ納めた「所得税」の内容をまとめたものが、源泉徴収票です。 所得税は年末調整で最終確定されるため、その結果がここに反映されています。

ポイント

源泉徴収票は「1年分の給与と税金の明細」。
あなたの年収・所得・控除・税額のすべてがこの1枚に集約されています。

源泉徴収票サンプル

源泉徴収票(令和7年版)サンプル

主な項目の意味を理解しよう

項目名 意味
① 支払金額 1年間に会社から支払われた給与・賞与の総額(=年収)
② 給与所得控除後の金額 給与収入から自動的に差し引かれる「必要経費」相当分を除いた金額
③ 所得控除の額の合計 社会保険料・扶養控除・生命保険料控除などの合計額
④ 源泉徴収税額 会社が1年間に天引きした所得税の合計額
⑤ 扶養親族の数 年末調整で申告した扶養家族の人数
生徒 生徒

「支払金額」ってボーナス(賞与)も含まれてるんですね。 年収=手取りじゃないんだ…!

先生 先生

そうです。手取りは、社会保険料や所得税、住民税などを引いた後の金額です。 だから、源泉徴収票を見ると“本当の課税対象額”がわかるんですよ。

2. 源泉徴収票で「節税ポイント」を探そう

多くの人が「なんとなく見るだけ」で終わってしまう源泉徴収票ですが、 実は節税のヒントが隠されている重要な書類です。

チェックすべき3つの箇所

  1. 所得控除の額の合計 → 控除を最大限活用できているか?
  2. 扶養親族の数 → 家族の変更を正しく反映できているか?
  3. 源泉徴収税額 → 所得税が高すぎる・安すぎる理由を確認
ポイント

年末調整では反映されない控除もあります。
医療費控除、ふるさと納税(寄附金控除)、住宅ローン控除初年度などは、確定申告が必要です。

生徒 生徒

なるほど、年末調整で終わりじゃないんですね。確定申告とセットで見るのが大事かも。

先生 先生

その通り!年末調整でカバーしきれない控除を確定申告で補うと、節税効果がさらに高まります。

3. 来年に向けての節税計画を立てる

源泉徴収票を「終わりの書類」として見る人が多いですが、 本当は“来年の節税戦略を立てるための資料”なんです。

ステップ1:控除の取りこぼしを見つける

前年の源泉徴収票で控除が少なければ、次年度に見直すチャンス。 たとえば、iDeCoや生命保険の加入額を調整すれば、節税額が変わります。

ポイント

控除を「最大化」するには、早めの対策が肝心。
iDeCo・NISA・保険・扶養などは“年の途中”から動いても効果あり!

ステップ2:課税所得を把握して、節税余地を測る

年収(給与) 課税所得の目安 税率 節税策の方向性
400万円 約200万円 10% 保険料控除・iDeCoが効果的
600万円 約350万円 20% 扶養・住宅ローン控除の活用
800万円 約500万円 23% 寄附金控除やNISA投資で調整
生徒 生徒

なるほど、税率が上がると控除の効果も大きくなるんですね。

先生 先生

そうです。だから“どの控除をどれだけ使うか”を意識して計画を立てるのがポイントです。

4. 来年の手取りを増やす「節税アクションプラン」

  1. 扶養控除:子どもや親の扶養条件を毎年確認
  2. 保険控除:更新時期に控除証明書をチェック
  3. iDeCo:年初から拠出すれば1年分の節税効果UP
  4. ふるさと納税:年末ギリギリよりも早めに実行
ポイント

節税は「年末の調整」ではなく「年始の準備」から始まる。 翌年の源泉徴収票を見て「今年はここを改善しよう」と考える癖をつけよう。

5. 源泉徴収票を家計管理に活かす

源泉徴収票は税金の資料だけでなく、家計のバランスを見直すヒントにもなります。

たとえばこんな分析ができる!

  1. 前年より「支払金額」が減っていたら → 収入ダウン要因を確認
  2. 「所得控除の額」が増えていたら → 節税努力が成果を出している
  3. 「源泉徴収税額」が高い → 税率が上がったか、控除が足りていない可能性
ポイント

家計簿アプリに「源泉徴収票の金額」を入力すると、税金・支出の可視化がしやすくなる。 データを“生活の改善ツール”として活かそう。

6. まとめ|「見るだけ」で終わらせない源泉徴収票

源泉徴収票はただの“通知書”ではありません。 あなたの税金とライフプランをつなぐ最強の節税教材です。

この章のまとめ
  1. 源泉徴収票=自分の税金の成績表
  2. 控除・税率を確認して、翌年の節税戦略を立てよう
  3. 節税は年末ではなく「年の始め」から動くのがコツ
生徒 生徒

これまで源泉徴収票なんて見ても意味ないと思ってました…。

先生 先生

見方を知ると、税金の仕組みが見えるようになります。 来年の節税は、もう始まっているんですよ!

先生 先生

いかがでしたでしょうか。今回のコラムが、制度やお金について考えるきっかけになっていれば幸いです。お金や働き方の悩みは、制度そのものよりも「誰に相談したらいいか分からない」ことが一番の不安になりがちですよね。 私たちはキャリアや働き方に悩む方が、自分らしい選択をできるよう支援する活動も行っています。もし「今の働き方、このままでいいのかな?」と感じたら、お気軽にご相談お待ちしています!

給与所得の源泉徴収票(PDF/Excel)

先生 先生

以下は国税庁が配布している正式な様式です。参考になれば幸いです。

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